はじめまして、1本ペン立て職人の1penter(ワンペンター)です。
「1本ペン立てのある暮らし」というコンセプトで1本だけのペン立てをつくっています。駆け出しですが、私が職人をはじめた小さな物語を書いてみました。ものづくりには物語が大切だと思っています。
●きっかけ:その1
ドイツの老舗フィギュアメーカーALFI社の紳士シリーズの1本だけのペン立てです。いつも使うペンの置き場所にしていたのですが、使ったら必ずそこに戻すようにしていました。しばらくしてあることに気づきました。
「あ、ペンを探さなくなったかも?」
モノに居場所があれば、探したりなくすことが減る実感を持ちました。なんだかすごく感動したんです。
●きっかけ:その2
家のリフォームで見た、職人さんの素晴らしい仕事です。普段はパソコンの前でデジタルなデザインばかりしているのですが、キーボードで「Z」を押すだけでやり直しがいくらでもできる世界です。やり直しが手軽にできない職人さんの真剣勝負を見て思いました。
「手仕事に向き合いたい」
●きっかけ:その3
勤めている会社はどんどん脱属人化が進んでいます。「休みやすい」とかいろいろメリットは感じていますが、自分らしい成果について悩むことが多くなってきました。
「自分のスキルを実感できる場をつくりたい」
企画・製作・販売・PR・発送・ファンづくり・・・とにかく一人でやってみてたくさんのチャレンジをしたいと思いました。複(副)業のバランスを体験してどんどん共有していきたいです。
という3つのきっかけで「1本だけのペン立て」づくりが始まりました。
●手探りの日々
ペンをデザインの1部にしたいと考えて、1作目はクジラになりました。クジラが潮を吹き上げるイメージです。まずは石粉粘土で試作品をつくりながらデザインを詰めていきました。何十年かぶりの粘土です。全然イメージ通りにならず、試作品がたくさん。。。
造形、素材、つくり方、送料を抑えられるサイズなど試行錯誤を重ねて合格点の作品ができました。まずは「自分が欲しいと思える」を合格点にしました。
●販売へ
ハンドメイドのため個体差がありますが、1つ1つ納得のいく作品になるよう思いを込めてつくっています。「モノに居場所がある」ちょっとした感動を届けられたらと思います。