++美という猛り++

++美という猛り++

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店主の弥光で御座います。 今年も何卒宜しくお願い致します。 今年の干支は寅。 言わずと知れた猛々しく強い獣です。 毛皮の縞模様から夜空に輝く星と考えられ 『決断力と才知』の象徴する縁起物として 古くからこの世界に君臨する生き物で 今でも強い戦士が名を頂くこともあるほどです。 晦日に暦をめくりながら ひとつ、思い起こした旅の記憶があります。 霧香むる山の奥、女だけが暮らす村の話です。 「男は皆、龍を狩りに行ったよ」 大工仕事や政治、戦争に至るまで全て 女性が取り仕切っている村でした。 そして、ひとりひとり全ての女たちが 見たこともないような煌びやかな髪色で その色に合わせて虎の毛皮を染め 腰に巻いたり首に纏わせたり なんとも豪奢に着飾り美しく往来しています。 虎は彼女らにとってかけがえのない存在らしく 心、知識、力の象徴として愛され 自らが生きていく姿の手本そのものとして 精神のあり方を教えてくれるのだとか。 しかし不思議なことに 虎を育てたり、飼っている様子はありません。 少し毛皮を分けてもらい、村を出て振り返ると 霧の向こうにはいくつもの宝石のような眼が 一対一対、星のように沢山の煌めきになって 優しく力強く輝いていました。 さて、そのような思い出話の中から 特に印象的だった女たちの姿を思いつつ 三つの作品を編み上げました。 どうぞ作品集をお読みください。 精神を磨き上げ、真実を探る眼に 優しく守られてみるのはいかがでしょう。 其れでは、又。 今年も良き年になりますよう。

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石と硝子を紐で編む店

弥光商店
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