皆様、如何お過ごしでしょうか。
店主の弥光で御座います。
木の葉が色づいて参りました。
長らく棚に物が滞り、申し訳御座いません。
実の所、龍が棲む島から多種多様な色の鱗が届き
加工に朝な夕なと熱中しておりました。
その島にはあらゆる場所に龍が居ると云うのです。
火山、空、鉱脈、遺跡、海、地底、氷林
そして定住せず旅をする種まで。
「人より龍の数の方が多い」と商人は語りました。
野良猫のように頻繁に見かける種も居れば
誰も見たことのない伝承となった種も居て
生態系の一部として自然の中に生き
その生涯を終えたであろう場所に、突然
鱗が大量に宝石の山になって転がっていると。
もしかすると
今宝石が採取されている山脈などは
龍が住んでいた場所なのかもしれません。
我々が住処を拡げるずっとずっと昔には
幻想でなく、確かにそこに存在した。
今では誰も真実を知ることは無く
見ぬ過去に対する憧れを抱いている
今ここに手にしているものは滅びた龍の瞳かも…
お客様は如何思いますか?
其れでは、又。