皆様、御機嫌如何でしょう。
店主の弥光で御座います。
本日は様々な幻想景色の中に建つ
不思議な古城への案内状を十枚お持ち致しました。
一つ一つ封を開き、ゆっくりとご覧下さい。
城の場所はそれぞれ
「夜」
「森」
「海」
「炎」
「夕」
「雪」
「湖」
「草」
「天」
「鍵」
客の訪れをそこで待っています。
在り方が漠然としているのは
「そこにある、はず」だからです。
辿り着きにくい深い森の中であったり
時間によって城の入り口が見えたり
訪れる季節によっては道が途絶えていたり
生き物を追うことでいつのまにか辿り着いたり
確かにあるのですが
「どこにもないじゃないか」
と言われることが殆どです。
御伽噺のお姫様や王子様が
住んでいる城はどこにあるのでしょう。
絵本を読んだ幼い頃、頭にあった夢のお城は
具体的にこの国のこの場所と
地図に書き記すことは出来ますか?
いつか夢に出てきた
想像で思い描いた
忘れ去れられし古き城たち
そのありかは
あなただけが知っている、はずです。
外に出られない時にこそ
夢想の中に在る美しき旅をどうぞ。
其れでは、又。
++弥光商店++