『みさを』の屋号で手作りマーケットなどに出店していると、私の名前が「みさを」だと思われることが時々ありますが、私の名前は「みさを」ではありません。
「みさを」は、おばあちゃんの名前から頂きました。
「みさを」の「を」など、いかにもおばあちゃんぽくていいなと思っています。
おばあちゃんは、もうずいぶん前に亡くなっているのですが、私は今でもおばあちゃんに会いたくて仕方がなくなる時があります。
おばあちゃんとは一緒には住んでいなかったけれど、同じ街の中にいたので、毎週土曜日の午後になるとおばあちゃんが家に遊びにやってくるというのが日課でした。
おばあちゃんが来るとき、おばあちゃんは必ず私たちの好きなものを買ってきてくれました。
モモやアメリカンチェリーやイタリアンジェラートのチョコチップ。
それから、手をつないでデパートに行き、ミックスピザを食べました。まだ小さかった私は、ミックスピザに入っている「オニオン」が何なのか分からず、「オニオンってなあに?」と聞きました。おばあちゃんは、「たまねぎだよ」教えてくれました。たまねぎが嫌いだった私は、「オニオン」って素敵な響きなのにそれがたまねぎだなんてがっかりだと思いました。
おばあちゃんは、私を子供扱いせず、いろんな秘密の話をしてくれました。
おじいちゃんが亡くなった時、おじいちゃんがおばあちゃんの枕元にやってきて「一緒に行こう」と言ってきたこと。「まだ行けない」とその誘いを断ったこと。
母のこと、家族のこと、お金のこと、秘密の話なのでここでは書けないあれやこれや。
大好きだったおばあちゃん。
おばあちゃんが亡くなった後も、私は長い間、悲しみが消えませんでした。
おばあちゃんが亡くなった時、私はまだまだ子供で、おばあちゃんから貰ったものはとても大きいのに、何一つ恩返しをすることができなかったからです。
私は、おばあちゃん孝行を何もできませんでした。
今なら孝行できるのに、そう思える時が来た時には、おばあちゃんはもういませんでした。
後悔がありました。
そして今、おばあちゃんを想う時、心に浮かぶのは、そばにいるひとを大切にしよう、家族を大切にしよう、ということです。
今を大切に。