この『見なけりゃ事故』とは車の運転でよく言われます。車が時速60kmで走っていて、1秒だけ目をつぶると16m進みます。そして急ブレーキをかけると更に37m進みます。つまり脇見でも何でも1秒の油断で53m先まで制御できずに行ってしまいます。高校生の自転車なら大抵は時速20kmくらいですから、上の数字は合計i数字は13m制御不能となります。一般道路の1車線幅は3m強ですので、上下各2車線の大通りを横切る距離です。
最近、大した用もないのにスマホをいじりながら、また手放し運転で余裕ぶった無責任な自転車も見ます。そんな中で傘差しで無く雨着で自分の身を守りまた他の人を事故に巻込まない様に、との姿勢に敬意を表します。
私の高校時代は穴ぼこだらけの砂利道を4km自転車で走って、地方私鉄の駅に着き電車を乗り継ぎ、全部で通学は片道1時間半かかりました。自転車道に小砂利が転がっていて前後輪共がよく横滑りしてハンドルを取られました。北陸はよく雨が降りゴム引きの重いカッパで中は蒸れました。駅で通勤通学の満員電車に乗ると顔も首も背中や股からも汗が噴き出てきました。でも皆が同じ様に苦労していましたので,苦とは思いませんでした。自転車に3段ギアが付いていたので嬉しく自慢していました。
私が社会人になって、何回も海外出張がありました。米シアトル近郊の町の日曜の朝、高齢のおじさんが道を渡ろうとすると(横断歩道でもなく、手も上げず)、来た車がスーッと止まって、おじさんが渡り終えると何事もなかったようにまたスーッと車は走って行きました。テキサスの空港で私の乗ったバスが停まって、その前に若者の運転の車が居ました。するとバスの運転手のオバサンが大声で『ここはバス専用停留所だ、出ていきなさい!』と怒鳴ると、車の若者はゴチャゴチャ言い訳しながらも、素直に去っていきました。
どこまでも続きそうな真っ直ぐなハイウェイや片側3車線でも足りないと言われそうな混雑した市内の道路を見て、米国はクルマ社会は間違いないが、それはモノとしての車だけでなく、しっかりとしたクルマ文化を積み上げていると思いました。日本の車は世界一ですが、車や自転車を含む交通文化も世界一になりたいものです。
私の『虹まちバンド』もその一助になれたらと願っています。