ある町に、“身につけると笑顔になれる” と噂の小さなアクセサリー屋さんがありました。
そのお店の名前は「リボンの宝箱」。
店内には、ふわふわのポンポンでできたカラフルなヘアピンや、きらきら光るお花のアクセサリーが並んでいます。
まるでキャンディみたいな色合いに、子どもたちは目を輝かせ、大人たちも思わず足を止めてしまいます。
その中でも人気だったのは、“虹色のポンポンピン”。
落ち込んだ日に身につけると、
「だいじょうぶ、明日はきっと楽しいよ」
そんな優しい気持ちが心にふわっと広がる、不思議なアクセサリーでした。
そして黄色いお花のピンには、小さな秘密があります。
真ん中のきらきらに願い事をしながらつけると、ほんの少しだけ勇気をくれるのです。
ある日、泣きながらお店に来た女の子がいました。
「明日、はじめての発表会なの…」
店主はにっこり笑って、ピンクのリボンがついたヘアピンを手渡しました。
「このリボンは、“がんばる人” を応援してくれるの。」
次の日。
女の子はそのヘアピンをつけて舞台へ立ち、最後まで笑顔で歌うことができました。
それから町ではこう言われるようになりました。
“リボンの宝箱のアクセサリーには、小さな魔法が宿っている” と。