小さな街のはずれに、
“リボンの宝箱”という小さなお店がありました。
そこには、世界にひとつだけのリボンカチューシャが並んでいます。
その中でも、黒とアイボリーのリボンを結んだカチューシャは、特別な意味を持っていました。
黒は「不安」
アイボリーは「希望」。
夢を追いかける人、
新しい一歩を踏み出す人、
大切な誰かに会いに行く人。
みんな少しだけ不安を抱えながら、
それでも希望を胸に前へ進んでいきます。
ある日、一人の女の子が店を訪れました。
「自信が持てるお守りが欲しいんです」
店主は微笑みながら、そのモノクロのリボンカチューシャを手渡しました。
「不安があるのは、頑張っている証拠。
だから希望のリボンも、一緒に結んであるのよ」
女の子はそっとカチューシャを身につけ、鏡を見ました。
すると少しだけ背筋が伸び、いつもより優しい笑顔になれたのです。
それからそのカチューシャは、
“勇気をくれるリボン”と呼ばれるようになりました。
今日も“リボンの宝箱”では、
誰かの新しい物語が、そっと結ばれています。