夕暮れの光が差し込む、小さなリボン屋さん。
棚にはたくさんの色のリボンが並んでいましたが、その中でも特別だったのが、琥珀色に輝く一つのリボンでした。
そのリボンには、ひみつがありました。
身につけた人の「大切な気持ち」を、そっと勇気に変えてくれるのです。
ある日、恥ずかしがり屋の女の子が、お店を訪れました。
「ありがとうを伝えたい人がいるの。でも、うまく言えなくて……」
店主は微笑みながら、その琥珀色のリボンを手渡しました。
「このリボンはね、心の中の想いを優しく包んでくれるの。」
女の子は勇気を出して、そのリボンを髪につけました。
すると不思議と胸があたたかくなり、帰り道、ずっと言えなかった言葉を届けることができたのです。
「いつも、ありがとう。」
夕陽に照らされたリボンは、きらりと優しく輝きました。
それからそのリボンは、
“想いを届ける幸せのリボン”
として、多くの人のもとへ旅立っていったのでした。