「和える」とは料理でよく使われる言葉で、「青菜に胡麻を和える」などというように、メインとなる食材に調味料を加えて味を整えることを意味します。
そして、私の作家名「和栄(わえ)」にも使われている文字です。
私はよく、商品説明の文の中で、「刺し子とは日本の伝統的な刺繍の一つで・・」とか、「この作品は◯◯という伝統文様を・・・」といった感じに「伝統」という言葉を用いています。
伝統というと、なんだか少し厳かな感じがして、近寄りがたい印象を受けるかもしれません。
ですが、刺し子は元来、布が貴重だった時代に補強や防寒のために施されたのが始まりで、人々の生活に身近に存在していたものです。
私の作品も、メインとなる「刺し子」という素材に、さまざまな調味料を和えることにより、さらに魅力度が増して、
日々の暮らしに寄り添い、彩りを添えるような存在になれたらいいなという思いで、製作しています。
(画像は、久しぶりに製作するファスナーポーチです。
未だに苦手意識のあるファスナーポーチ。綺麗に仕上がるよう、丁寧に作っていきたいです。)