私が作品を作るにあたり、こだわりの一つに『物語』があります。
心って、気持ちって、いつも晴れた空のような日ばかりじゃなくて、泣きたいとき、寂しいとき、悲しいとき、疲れたとき、悔しいとき、あるはずです。
私自身、悩んだり、つまづいたとき、今までを振り返ったときに、いつも心のなかにあったのが、『本の存在』でした。
ただ、風景や空、四季のの写真集を眺めたり、いろんな言葉が散りばめられた本を読んだり。
読むときは、自然とその光景や感情、物語を想像しながら読むことで、いつの間にか、心がスーッとしていったのを覚えています。
『物語』には、目に飛び込む言葉から想像することで、心に例え僅かでも、温もりを添えられる力があると信じています。
作品に物語を添えて作ることで、作品にも、作る過程の物語、そして、お客様の元で歩む人生の中で、新たな物語を作っていって欲しい。
お客様にも、単に『ポーチ』『財布』、というよりも、手の中にある作品には、こんな物語があるのかなと、ふとした時に思い出して貰えたらな…。
そして、作る側の私自身も、作品作りを楽しめるものにしたい。
『お客さま』『作品』『作り手』それぞれの立場から見たときに、共通して『心に温もりを添えたい』という、気持ちが私の心の根底にあります。
その想いが、『物語を添える作品作り』という、ひとつのこだわりになっています。