作品へのこだわり、軽く持ち運べるものを。

私の作品作りのこだわりの一つに、『軽いものを』という思いがあります。 というのも、私自身、ひどい肩凝りや首凝り、凝りからくる腕のだるさに悩まされていたことがあり、出掛ける時に手にするバッグに入れた荷物の重みを負担に感じることがありました。 荷物といっても、痛みがあるため、極力軽くしたかったので、財布と携帯、キーケース、ハンドタオルくらいです。 リハビリをするために病院通いをしていた時期がありました。 買い物に行って、かわいい！と思っても、中身を入れていないのに、その物自体が重たかったりすると、買うのを諦めたこともありました。 そんな日々の中、 『極力軽くて、気持ちが晴れるような色やデザインの生地で、普段使いの物たちを作りたい…』 『普段から持ち歩くものだからこそ、その物自体が負担になってはいけない。』 そんな想いが心の中に芽生え、それが私の作品作りにかかせない、ひとつのこだわりになりました。 生地を仕入れる際には、形にしたときの重さを想像しながら、手触りや生地の厚みなどを確認しています。 作品の生地や大きさにもよりますが、バッグインバッグも、約55～70g（大小2種類）、財布も約40～45gと軽量の物と、なるべく軽くて持つのが負担にならない、ものづくりへと繋がっています。 あの時の、痛みで約2年近く悩まされた出来事がなければ、『軽い物を』というこだわりは生まれなかっただろうなと、感じています。