試作と夏の日

試作と夏の日

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こんにちは、動線屋です。 お久しぶりにレターを書いています。 今回は、8/10にリリースさせていただく黒のショルダーバッグのことについて書こうと思います。 6月某日、広島。 この日は友人が遠方から出張に来ていて、 せっかくなので会おうということになっていた日でした。 もう一人、友人と待ち合わせる間に、 今年から新しくなった駅ビルをふらつくことにしました。 「黒のバッグがほしくてさ。かばんっぽくないやつ。」 黒のバッグが欲しい、でもかばんっぽくない・・・ 私は頭の中に「?」が沢山浮かびながらも、 駅ビルの中の雑貨屋さんに入りました。 真っ黒のバッグを複数見比べては、 うーん、、、と友人がうなっています。 これではない?と聞くと、 「いや、名刺入れとスマホがちょうど入るのが欲しくて…」 とのことでした。 なるほど、と私は思いました。 欲しいバッグとは、必要なものをぴったり入れたい、 というニーズを満たすものなんだ、と。 例えば、もうすぐ旅行だから、着替えとかが仕舞えるバッグが欲しいとか、 近所に買い物に行く機会が増えたから、財布だけはいるバッグが欲しい、とか。 ニーズは人それぞれであり、その時々で変化するものだと気づきました。 家に帰ってクローゼットを見ると、 確かに私も、その時々で必要だったバッグを迎えているな、と思いました。 だったら、今私が欲しいバッグはどんなバッグだろう。 と、あれこれ考えながら、財布とスマホと鍵が入るバッグが出来上がりました。 出来栄えは、良い感じ、でも使いよさはどうだろう。 ということで、1週間、試作品を自分で使ってみました。 使って感じた改善点は以下でした。 ・本体がふにゃっとしていて、頑丈さが足りない。 ・ショルダーの紐の生地が薄くて、重い荷物を入れるとアジャスターがずれる。 ・かばんの口にボタンが欲しい ・内ポケットは、鍵など大切なものを収納するファスナー付きポケットが欲しい …ということで、本番の製作では、 接着芯で補強しより頑丈な作りに、 金古美の風合いのボタン・金具を使って、 内側にはファスナーを付けました。 これが、自分としてはとてもいい感じに仕上がりまして、 ちょっと前に手に入れていたお気に入りのレースとも相性がいい感じ。 心から可愛いな、使いたいバッグだな、と思えることができました。 もしかしたら、他の人から見たら地味すぎる、とかあるのかもしれないのですが、 私の中の「いい感じだな」の感覚を大切にしたいなと思い、 動線屋のお客様にもお届けできたらいいなと思いました。 せっかくお届けするなら、写真も素敵に撮りたい!と思い、 最近引っ越した家の近くの公園に行き、撮影を行いました。 8月、夏の日差しが強くなりすぎる前の 朝の時間に公園を訪れたところ、 新緑の映える木々に日の光が分散して、心地よい木漏れ日になっていました。 近くに自転車を止めて、撮影しました。 帽子+日焼け止めの顔を隠すやつ(黒い顔マスクのような)をつけて 1人で撮影しました。 かなり不審者じみていましたが、撮れ高はいい感じで、 帽子と黒いマスクの間から覗く目を ニコニコさせながら、帰路に着くのでした。 試作から、撮影まで、楽しみながら、そしてこだわりを詰め込みながら お作りしたバッグです。 「ちょうどこんなバッグ欲しかったんだよね!」というお客様との 出会いがあれば、この上なき幸せです。 そして、お迎えいただく際には、どうかご自身の心とご相談してくださいませ。 心に決めて頂いた際には、喜んで頂けるよう、全力で、私も心を込めてご準備させて頂きたいなと思います。 自分の心は何にも代えられないものだからこそ、 ぜひ、心に耳を傾けながら、お買い物を楽しんでいただけましたら幸いです。 大変長いレターとなってしまい恐縮です。 最後までお読みいただき、ありがとうございました! ※ちなみに、今回出てきた友人は、いつも動線屋の活動の背中を押してくれており、  その友人のさりげない一言だったからこそ、形にしてみたいな、と思うことができたんだと思います。  いつもエンジンをかけてくれるような、ガソリンのような言葉をかけてくれるすごい人です。(ガソリン言葉とは…)  心が動いたときのエネルギーはすごいですね!何事も、出会いに感謝したいなと思います。
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