新作を考える時にもまた、道端を散歩している時にも自然を観察することから多くのことを学べます。
花びらはとても薄くて柔らかく太陽の光を透かして輝いている。
花びらの形は皆違い、傷があったり歪に曲がっていたり、左右対象でもない。
人間が美しく感じる比率を黄金律として1:1,168・・・という比率がありますが、
自然界のものはフィボナッチの数式で並んでいるものが多いようです。
それは 1、1、2、3、5、8、13、21・・・・と続く数字で数が多くなると黄金律の比率に近づきます。
では、私が美しく感じるものは何なのだろう?と考えて、
今私の観察で到達したものは “バランス” でした。
ふぞろいなものがバランスをとって並んでいる様子はなんとも言えない美しさがあります。
そう考えていろいろな物を見てみると、原子から宇宙まで全てバランスが保たれている事に気がつきました。
今更か?と思う方もいるでしょうが・・・・・
それで、私の作品もバランスを大事にしようと思いました。
やっと話が戻りました。
作品の花びらも大きさや形をふぞろいにしています。
たまに少し歪なものも入れています。
それを、最後にバランスよく並べるのは大変ですが花が咲く喜びを感じます。
使っていただく方には毎日見て飽きない、いろいろな表情を楽しめると思います。
それが、ふぞろいでバランスの取れた私の作品で、機械で作れなく人の手を介して出来あがる
作品の力、美しさ、温かみであると信じて制作しています。
皆様には、そんな目で作品をご覧頂ければ幸いです。