梅雨の時期や夏場の高温多湿な季節は、本革バッグにとって少し注意が必要な季節です。革は天然素材のため、湿気や熱の影響を受けやすく、保管環境によってはカビやベタつき、型崩れ、色移りなどが起こる場合があります。お気に入りのバッグを長く美しくお使いいただくためにも、季節に合わせたやさしいお手入れがおすすめです。
まず避けたいのが、湿気がこもりやすい場所での長期保管です。クローゼットの奥や、風通しの悪い収納ケースの中に入れっぱなしにしてしまうと、革が湿気を吸収し、表面のベタつきやカビの原因になることがあります。また、車内や直射日光の当たる場所は非常に高温になりやすく、革の乾燥や変形、コバ部分の溶けや色移りにつながる場合もございます。
雨の日にバッグが濡れてしまった際は、慌ててドライヤーで乾かさず、まず乾いた柔らかい布でやさしく水分を吸い取ってください。その後、風通しの良い日陰で自然乾燥させるのが理想的です。急激に熱を加えてしまうと、革が硬くなったり、ひび割れの原因になることがあります。
保管時には、バッグの中に柔らかい紙などを軽く詰めて形を整え、不織布袋に入れて保管していただくと、型崩れ防止や湿気対策にもつながります。さらに、定期的にレザーオイルや革用クリームで保湿を行うことで、革の乾燥を防ぎ、自然な艶感を保ちやすくなります。
本革はとても繊細な素材ですが、その分、使い込むほどに風合いが深まり、自分だけの表情へと変化していく魅力があります。季節ごとの環境に合わせて少しだけ気を配っていただくことで、より長く、美しい経年変化を楽しんでいただけますと幸いです。
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