こぎん刺しには、身近な自然や日本古来の伝統模様を取り入れた模様があります。
目を数えて刺していくだけのこぎん刺しですが、その中でも模様を作ろうとした
先人の創造力は素晴らしいと思います。
月ごとに、ぴったりのこぎん模様を紹介していきます。
オーダーや模様選びご参考にしていただければ幸いです。
とはいえあくまで私個人の意見です。
師走の名の通り、年末であわただしくなる12月。
おすすめのこぎん模様は「くるびから」。画像の模様です。
「くるみ割り人形」だったり、クリスマスのケーキ(酒のつまみ)、
リースなどのインテリアにも使う機会が増えるので
選んでみました。
この模様はクルミを縦に割った形、つまり断面の形の模様です。
なんとなく中身の形にも見えますが…
2023年の新作こぎんリスにも使っています。
りすといえばクルミ、木の実ですね。
リス 高さ8cm,6000円+送料
https://minne.com/items/37648402
もふもふリス 高さ8cm,7000円+送料
https://minne.com/items/37648423
青森なのに、なんでリンゴではなくクルミ? と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
正確な理由についてはっきり述べたものはないのですが。
まずリンゴは明治に入ってから栽培が始められたもので、
こぎんが行われていた江戸時代にはあまり身近ではなかったものと推定されます。
クルミやドングリなどは縄文時代からあったとされており、
クルミが取り入れられたのではと考えられます…津軽とのつながりははっきりわからないのですが。
着物の模様としては珍しいもののように思えますね。
この辺についてはご存じの方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えていただきたいものです…