古楽器奏者ハルさん(渡辺敏晴)が、コンサートでも演奏するアトリエ玉手箱謹製の「オカリナ」は、粘土から焼き上げ、音の調整までをハルさん、絵付けニス塗りを私(本間希代子)が担当しています。
どんな風に作っているか、ご紹介します。
1.粘土で成形します
このオカリナ、粘土の状態で「ピ〜」。音が出るんです(というかこの段階で出ないとダメなんだそうです)。
柔らかい粘土を型取り、穴を開けたり歌口を作ったり。なかなか細かい作業です。
実はこのオカリナ、有名な火山 久さんのお弟子さんだった80過ぎのおばあさんが「あなたに教えるから継いでちょうだい」とハルさんに教えてくれたもの。そんな思いも引き継いで作っています。
2.焼きます
実はうちでは「七輪」で焼きます。そうです、あのサンマを焼く七輪。玄関先で焼いているので、最初の頃は近所のおじいちゃん達が「何焼いとるんだ〜?」と興味津々で寄ってくれました。この頃は恒例行事になってるから「おう、また焼いとるんか〜?」という感じです。焼き方にハルさん独自の工夫があるようです。
3.絵付けとニス塗り
焼きあがってきた素焼きのオカリナは、それぞれ個性的な模様があります。赤みがかってたり、白かったり、黒い模様がついていたり。手にとって、どんな絵を描こうか思い巡らすのは楽しい時間です。黒いと白猫や星が映えるし、同じものが2度とないのもいいです。ニスを塗ると思っていたよりも地色がくっきり出るので、その加減も腕の見せ所です。
最後に音色のチェックをして出来上がり。
紐をつけて、箱に入れ、大事にしてもらってね。。と巣立ちを見送る母鳥の心境。。
楽しんでいただけると嬉しいな〜と思っています。
さて、その音色ですが、
レコチョクでハルさんのCDが販売されています。その中にオカリナの曲があるのでご紹介。試聴できますので、ぜひ聞いてみてくださいね。
渡辺敏晴 「グリーンスリーブスとコントラダンス」
https://recochoku.jp/song/S1006125384/single?ds=1009080836