連載 第2回:「伝説と発見 ― アメトリンの歴史とロマンス」

連載 第2回:「伝説と発見 ― アメトリンの歴史とロマンス」

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第2回:「伝説と発見 ― アメトリンの歴史とロマンス」 ■ アメトリンにまつわる伝説 ― 愛と国をつなぐ物語 ボリビア東部、熱帯の森の奥深くに位置する「アナイ鉱山(Anahí Mine)」。 この地からしか産出されない奇跡の宝石――アメトリンには、ロマンチックな伝説が伝わっています。 16世紀、スペインの征服者が南米に進出していた時代。 ボリビアのグアラニ族の王女「アナイ(Anahí)」は、スペインの兵士に恋をしました。 彼は敵国の人間であり、彼女の愛は許されざるものでした。 やがて、彼女の恋が発覚し、処刑の運命に。 最期の時、王女は恋人にひとつの宝石を手渡しました。 それは「紫」と「金」の二色が交わる、美しい結晶―― アナイ王女の「純粋な愛」と「祖国への忠誠」、二つの想いを象徴していたのだといわれます。 スペイン兵はその石を祖国へ持ち帰り、ヨーロッパの宮廷で話題に。 それが、アメトリン(Ametrine)という宝石が初めて知られた瞬間でした。 ■ 歴史の中での再発見 17世紀の記録では、ボリビア東部の鉱山で“二色のクォーツ”が発見されたという報告が残っています。 しかし、その後長らく鉱山の場所は不明となり、「幻の宝石」と呼ばれるようになりました。 1970年代、ボリビアの鉱山会社が偶然この鉱脈を再発見。 それが、現在も稼働している「アナイ鉱山(Anahí Mine)」です。 再び光を浴びたこの宝石は、国際的な宝石市場に「ボリビアニータ(Bolivianita)」として登場し、世界のジュエリーデザイナーたちを魅了していきました。 ■ 切手にも刻まれた“国の宝” ボリビアでは、鉱物や自然資源が国家の象徴とされ、切手にもたびたび登場します。 その中には、アメトリン(ボリビアニータ)を描いた記念切手も存在し、「ボリビアが誇る宝石」として紹介されています。 この切手は、ボリビアの鉱山文化と誇りを世界に発信する小さなアート。 たった一枚の切手が、遠い国の愛と地球の奇跡を伝えているのです。 ■ アメトリンが教えてくれること アメトリンは、 「異なるものが美しく調和する」ことを象徴しています。 それはまるで、アナイ王女とスペイン兵の恋のように―― 異なる世界を結ぶ“愛と調和の石”。 歴史を知ると、ひとつの宝石が持つ深い物語が見えてきます。 次回はその続きとして、「アメトリンの色が生まれる科学と自然の神秘」に迫ります! https://minne.com/items/43567601 https://minne.com/items/43567137 https://minne.com/items/42846378 https://minne.com/items/42846378 https://minne.com/items/42845978 https://minne.com/items/42822201 https://minne.com/items/42822022

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