連載 第1回:「ボリビアから届いた奇跡の宝石 ― アメトリンとは?」

連載 第1回:「ボリビアから届いた奇跡の宝石 ― アメトリンとは?」

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第1回:「ボリビアから届いた奇跡の宝石 ― アメトリンとは?」 こんにちは。私の大好きな宝石、アメトリンにスポットを当てた連載の第1回です。これから全10回にわたり、産地・歴史・魅力・実体験などを交えてお話ししていきます。皆さま、どうぞお付き合いください。 ■ アメトリンとは? アメトリンは、紫色のアメジストと黄色〜金色のシトリンが1つの結晶内に同居している、非常に珍しいクォーツ(石英)変種です。 名前も「ame-(アメジスト)+-trine(シトリン)」という組み合わせから生まれたもの。 この石が持つ二色のコントラスト――落ち着いた紫と明るい黄/金色――が、まるで「陰と陽」「静と動」「光と影」がひとつになったような調和を感じさせてくれるため、多くの人を魅了しています。 ■ 主な特徴 ・発色:紫(アメジスト由来)+黄/金色(シトリン由来)という二色構成。 ・硬度:モース硬度7で、日常使いのアクセサリーにも耐えうる石です。 ・産地:商業的に宝石質が採れる場所は唯一、ボリビアのAnahí鉱山(Anahí Mine)と言われています。 別名:「ボリビアニータ(Bolivianita)」とも呼ばれることがありますが、これは同じアメトリンを指す名前です。 ■ 切手/エピソードとしての“小話” このアメトリン、ボリビアという国の“まさに宝石”としての象徴性も高く、国の文化・鉱物資源のストーリーと結びついています。例えば、ボリビアの郵政・切手文化の中で、鉱物や自然資源を題材とした切手が発行されてきました。アメトリンの切手はありませんがアナイ鉱山のアメジストが描かれの切手があります。 ■ なぜ「奇跡の宝石」なのか それは、地球が生み出した“偶然と条件の重なり”によってしか成立しない色の融合だから。 通常、アメジストとシトリンは別々に産出されたり処理されたりするのですが、アメトリンではそれが同じ結晶内に現れているのです。おそらくアメジストが結晶化し、地熱によって再加熱されシトリンに変成される途中で止まったと思われます。 また「唯一産出地」という希少性も、“奇跡”という言葉を使いたくなる理由のひとつです。 ■ これからのシリーズで目指すこと この連載では、次のような視点でアメトリンを掘り下げていきます。 ・歴史・発見のストーリー ・産地・採掘現場の様子 ・鑑別・選び方・楽しみ方 ・自分自身がこの石に惹かれた理由 など まず今回は「基礎知識としてのアメトリンとは何か?」をお届けしました。次回は「伝説と発見――アメトリンの歴史とロマンス」について掘っていきますので、お楽しみに。 https://minne.com/items/43567601 https://minne.com/items/43567137 https://minne.com/items/42846378 https://minne.com/items/42846378 https://minne.com/items/42845978 https://minne.com/items/42822201 https://minne.com/items/42822022 ―――――― 予告:次回は「1600年代、スペインの征服者と王女の物語が…」という伝説にも触れます。歴史好きの方にも面白い内容になりそうです。 最後までお読みくださり、ありがとうございました。皆さんにとって、この石が“知る喜び”となりますように。 ※この記事はウィキペディアなどを一部参照しています。写真は自前のルースを使用。

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