お盆明けには、物語画集の印刷作業が始まる予定です。
色校正と文字のレイアウト変更で、出版の日が、伸び伸びになってしまったのですが、
やっとここまでたどり着きました。
本作りは、思っていたより、大変でした。
はな子を初めて描いたのは、2009年春からです。
偶然見た、はな子の笑った表情に強く惹かれたからでした。
無性に、はな子の顔を細密描写したくなりました。
はな子が老ゾウで、そのいぶし銀のようなたたずまいに、創作意欲が掻き立てられました。
そうして、7年間、あらゆる角度の表情を銅版画にしていったのです。
良く飽きなかったと、不思議です。
多くの絵や銅版画を作ることができたのは、はな子のお陰で、感謝しています。
2016年5月、はな子があの世に旅立ち、同年7月には、銀座のギャルリー志門にて企画展を開催していただきました。
それで、もうはな子を描くことはないだろうと思っていたのですが・・・・
数か月後、ふと思ったのです。
いままで、はな子をたくさん版画にしてきたけれど、本当にはな子の全体像を描いていたのだろうか?と。
69年のはな子の歩みを、丁寧に自分の言葉と絵で、追ってみたくなったのです。
それで、3年以上かけて物語画集をまとめることができました。
飼育係の山川さんと木崎さんに取材をすることもでき、自分だけでは知りえなかったはな子のことも聞くことができました。
この本は、単にお話だけではなく、銅版画家としてはな子に体当たりして制作した10年間の歩みであり、等身大の作品集でもあります。
はな子ファンの人たちのみならず、動物好きの人たちにも手に取ってみていただきたいです。
☆写真は、2010年に撮影したもの。