「物語画集」井の頭自然文化園で暮らしたゾウのはなし・途中経過とエピソード

「物語画集」井の頭自然文化園で暮らしたゾウのはなし・途中経過とエピソード

公開
 ゾウはな子の物語画集を3年かけてまとめました。 表紙と背表紙のデザインを知り合いのデザイナーの方に 作っていただき、現在色調整をしているところです。 印刷の色が実際の銅版画の色味と大きく違わないようにしてゆきたいと思います。 なんといっても表紙は本の顔ですから!  緊急事態宣言中で都内の印刷所がほとんど稼働しておらず 6月のいつごろ出来上がるかはっきりしませんが・・・・(;^_^A 出来上がるのが待ち遠しいです♪  この画像は、最終的に本にのせなかったけれど、 印象的なエピソードがありましたのでご紹介いたします。 物語画集を作り始めたばかりの頃、たまたま文化園の飼育員である北田さんにお会いした時、 はな子の悪戯のエピソードを伺うことができました。 北田さんがまだ飼育員なりたての時代、はは子の飼育担当だった山川清蔵さんと2年間 一緒にはな子の世話をされたそうです。 そのとき、いつも清蔵さんから注意されていたことをうっかり忘れ、 ねこ(1輪車)をはな子の鼻が届く位置に放置してしまったのでした。 はな子は、ここぞとばかりに面白そうなねこ(1輪車)を玩具にして、 ボロボロにしてしまったのです。 事故にこそならなかったから良かったものの、 清蔵さんからは大目玉をくらい、まだ新米の北田さんにとっては高価なねこ(1輪車)を 壊してしまったことで申し訳なさでいっぱいになったというお話・・・ 退屈な時間の多い動物園での暮らしのなか、 はな子にとって、さぞかし、ねこ(1輪車)は魅力的なおもちゃだったことでしょう。 そのお話を聞き、帰ってすぐに、この絵コンテを描きました。

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銅版画家

高尾ふき子
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