最近、木象嵌の作品を作ることが多いですが、木象嵌について簡単に説明します。よく象嵌、螺鈿という言葉を聞いたことがある方は多いと思います。象嵌というと、木などの土台に模様の穴を彫って、その穴にピッタリ入る形に削った貝などを嵌め込んで接着して、表面を平らに削る技法です。(ギターのネックなどの模様(ポジションマーク)によく見られます。)木象嵌というのは、貝などの代わりに木を嵌め込む技法です。木象嵌は、プリントとかペイントとは異なり、木のパーツが埋め込んであるので、傷がついたり、表面が摩耗しても、模様は消えません。また、天然木の色、木目の違いなどで模様を作っていきますので、いろいろと面白いデザインが出来ます。特に、材料(木材)によっては、光の確度と、見る角度で、木目の見え方が全く異なり、タイガーアイの様な効果があるものもあります。ただ、これを作るには、穴の形と、そこにはめ込む板の形が全く同じ・・・ではダメで、嵌め込む側の木をほんの僅か小さく削る必要があります。そのため、新しい精密加工技術を活かして、ぴったり入る形に削る手法を独自に開発しました。その結果、ホルンの様な非常に細かいパターンの木象嵌を作ることに成功しました。この細かさは、かなり珍しい、独自のものではないか、と思います。今、木象嵌を使った、新しいデザインのアクセサリーを制作しています。近々、公開できると思いますので、楽しみに待っていてください(^^♪