●ブラッシング手順とブラシに慣らすには●
犬猫がブラシを好きか嫌いかを見るには、ブラシ
を手に持った時、目をブラシから離すか離さないかでわかります。
目を離す場合は、全く問題はないですが、
目を離さないようであれば、ブラッシングを警戒しています。
警戒している様子の時は、ブラシは目の届かない
ところに置き、一緒に遊んだりして気分転換をしてあげて下さい。
ブラシを置く位置を、苦手な犬猫との距離を少しずつ近づけて置くようにします。
一緒に遊ぶという事を繰り返しながら、ブラシを
体に当てることが出来るようになります。
そこまで恐怖を感じていない場合、ブラシをみた
時はブラシの動きは止めて、ペットの視線が外れ
たら、再度ブラシを見ていないことを確認してか
ら、ゆっくりブラシを背中にあてて行く、と言う
ことがポイントになります。
ブラシを置く場所は始めに背中です。
ゆっくりそしてゆったりとした気分で動かします。
また、ブラシを持っていない手の力加減は、
そっと添える感じですが、弱すぎると便りなさを
感じさせてしまうので、ペットたちを大切に思う
気持ちで、手から愛情を伝えるようにして下さい。
●ブラシで被毛をとく●
背中にブラシを当てたなら、ブラッシングをする
のではなく、ブラシのピン部分をゆっくり優しい
声掛けをしながら、何回も当てます。
たくさん褒めながら、ブラシのピン部分を何回も当てて下さい。
その時も感謝を伝えながら、語りかけながら作業
をすることが大切です。
手順として、ペットがブラシを見ていないという前提でする事です。
1 ブラシのピン部分を背中に当てる。
2 ピン部分を当てたり離したりを繰り返す。
3 1cm程ブラシを毛並みに沿って動かす。
4 ブラシのピンを2cm、3cm、4cm,と少しづつ動かしブラッシングしていく。
ペットがブラシの動作を見ないでいてくれるやり方を探します。
背中をブラッシングして、リラックスしている
様子で視線もブラシから離れているようであれば
ブラッシングの範囲を背中から尻尾、肢と移動していきます。
このときも、優しい言葉をかけながらそっと進めていきます。
コーギー、柴犬等アンダーコートとオーバーコー
トの二重構造の被毛を持つ犬種が、換毛期(春秋)
に、アンダーコートが生え変わるためにかなりの抜け毛が出ます。
長毛種の場合は、もつれ毛玉の出来易いところは、
特にしっかりブラッシングをして下さい。
●ブラシの選び方●
ブラシ選びの基準は、ブラシを実際犬猫にあて
被毛の長さや毛量に合うかどうかが必要です。
ピンの長さが被毛の根本まで、ピンが届いている
うかどうかを見て下さい。
根本まで届かないようでは、ブラシの効力が
落ちてしまいますので、注意して下さい。
●一般ブラシの注意●
・ピンブラシ
ゴムクッションの上に、ピンが植え込んでいる。
ピンはステンレス、鉄、真鍮の種類があり又、
金属の代わりに合成樹脂を使用した、ピンの柔かいタイプもあります。
軽く、ブラッシングの時疲れないものが良いでしょう。
自分の髪に通して、痛くないものを選ぶと良いです。
★長毛種の被毛のもつれを解く時、ほこり、フケを取り除きます。
・スリッカーブラシ
金属台にゴムのクッションを張りその上に細か
い「く」の字に曲がったピンが植え込まれたブラシ。
ペットの体格により、大きさを選んで下さい。
★被毛のもつれを解く、毛玉、死毛を取り除きます。
特にダブルコートの犬種の換毛期には、死毛を
しっかり除去してくれるブラシです。
★スリッカーはブラシの毛先が鋭いので、何度も
同じところをブラッシングしたり、力強いと
皮膚をキズつけるため気をつける事です。
・獣毛ブラシ
豚、馬、猪などの毛が代表的です。
毛先を揃えていない物のほうが、被毛への通りがよく効果的です。
★被毛、ほこり、汚れを取り除き、被毛に艶を与えます。
・ラバーブラシ
ゴム素材で出来たブラシ。
皮膚や被毛にも優しいブラシ。
今話題の手袋状になったグローブブラシもあります。
★換毛期で被毛が大量に抜ける
被毛を一度に集めることが出来る
肌に直接当てることが多いので、マッサージ効果もえられます。
中、短毛種に大変適している。
・コーム
一般的には金属製のくし。
ピンの感覚によって、粗目と細目があり、両面タイプが一般的。
ピンの長さは色々あります。
毛質と毛量によって選んで下さい。
★粗目コームは死毛の除去に。
細目コームは毛並みを整える仕上げに。
●まとめ●
・ブラシを手に持った時、犬猫が目をそらすか、
そらさないかでブラシに対する警戒心がわかる。
・警戒するのなら目の届かないところにブラシを
置き、一緒に遊び、気分転換をすると良い。
・ブラシが苦手な犬猫たちには、少しずつ近づけ
るように距離を縮めて置き、一緒に遊ぶを繰り返す。
・ブラシを背中に当てるを繰り返して慣らす。
・ブラシを見ていないことを確認してから、背中
にブラシを持っていくというのがポイント。
・まずブラシは背中から、ゆっくりと動かしていく。
・ブラシを持っていない方の手の加減は、手から
愛情を伝えるようそえてあげる。
・ブラッシングの範囲を背中から尻尾、肢と少し
ずつ移動して広げてゆく。
・アンダーコート、オーバーコートの二重構造の
被毛を持つ犬種は換毛期(春秋)に、アンダー
コートが生え変わるために抜け毛がでます。
・アンダーコートの手入れは、スリッカーやピンブラシが適している。
・ブラシ選びは、ブラシを実際に犬猫に当て
被毛の長さや毛量に合うかどうか見る必要。
・ブラシのピンの長さが、被毛の根本までピンが届いているかどうか見る。
・ピンブラシは、長毛種の被毛のもつれを解く時、ホコリ、フケを取り除く。
・スリッカーブラシは被毛のもつれを解き、毛玉、死毛を取り除く。
・獣毛ブラシは、死毛、ホコリ、汚れを取り除き被毛に艶を与える。
・ラバーブラシは、新しいものではグローブブラシもある。
換毛期で被毛が大量に抜ける。
死毛を一度に集めることが出来る。
肌に直接当たるのでマッサージ効果も得られ、中、短毛種に適している。
・コームは、粗目は死毛取り除きに。
細目は毛並みを整え仕上げ用に使用。