私はイラストの販売もしているのですが、絵の方はあまり得意ではありません。
それなのにどうして、イラストを描くようになったのか?
そのきっかけを書きたいと思います。
子育てをしていて、子供にはありのままで自由に生きて欲しい反面、小学校などの枠に入ってルールを守るということも必要になります。
そこにはさまざまな個性の子供達がいるので、中には先生を困らせてしまう子もいるかもしれません。
そんな個性的な子に対して、捉え方は人それぞれだと思います。
自分がルールに従順な性格で、良い子でいなければならない。という価値観の人なら、困った子に対して「悪い」と感じるかもしれません。
また、自分が何でも難なくこなせるタイプの人なら、そんな子を見て「わざと困らせようとしている」ように感じるかもしれません。
自由に生きる人にとっては、「面白い」「いいね」と感じるかもしれません。
そして、先生から「困ります」と子供のことに関して言われた場合に関しても、捉え方は人それぞれです。
自分も育児に「困った」と感じている親御さんなら、「そうなんです、うちの子は困った子なんです」と先生と協力して子供を変えようと思うかもしれません。
問題だと感じていなかった親御さんなら、「そんなことないでしょ」と困ったことを信じないかもしれません。
自分も否定されたと感じて、とすごく傷ついてしまう親御さんもいると思います。
子供と学校と親の関係は本来ならみんなで自立を目指して協力したりサポートし合ったりして進んで行くのが理想的です。
でも、時として学校と家庭が対立してしまったり、子供と大人が対立してしまったり、みんなバラバラになってしまったりすることもあるかもしれません。
私自信、学校が目指すものと親が目指すものが明らかに違うのかもしれないと感じたことがありました。
親は子供の幸せと自立を願って、学校や勉強はそのための通過点であり手段でしかないので、自立を妨げたり心を壊してしまうようなことはしたくなかったのです。
先生という職業の大変さと、余裕のなさからくる問題についても考えていました。
なので、先生にも精神的、労力的負担を増やしたくないし、そういった積み重ねが結局は子供達にしわ寄せがくるとも思いました。
なので、お互いに嫌な思いをしないように、ということを考えぬいた末にさまざまな子供の気持ちをイラストにしたんです。
最初はA4用紙にびっちり箇条書きの、手紙でしたが、もし自分がそんなものもらっても絶対に読む気になれないと反省しました。
なるべく負担なく理解しやすいように、イラストで文字は少なくして、これをきっかけに考えたり調べたり気持ちや性格を理解しようとしてもらえたらラッキーくらいの感じで描きました。
なので、具体的な対処法はほとんど書いていません。
こんなタイプの子がいます。こんなことで困ってる子がいます。悪気があるわけじゃなく、本人は苦しんでます。っていうことが伝われば良いというスタンスです。
誰でも自分のやり方を否定されるのは嫌な気持ちになりますし、やり方を指定されるとやる気、モチベーションが下がります。
だから、できるだけたくさんの先生に理解してもらって、あとは各先生にお任せしたいと思います。
育児をしている真っ最中のお母さん達は、毎日の家事と育児だけでも大忙しですよね。
だから、クラス替えの度に先生に子供のことを説明したり理解してもらうために時間と労力を取られると疲れてしまいます。
そんな親御さんのために、私が何年間かの間に描いてきた、先生にわかっておいてもらいたい子供の気持ちをお役立て頂けたら幸いです。
そして、もちろん先生方にも敬意と尊敬、感謝を込めて。気持ちがわかって、子供達の困ったが「わざとじゃない」「この子も苦しんでる」ということがわかれば先生も気が楽になるかと思います。