2002年に初めての作り方と作品集『自分で作る小さな本』(文化出版局)を出版しました。その後亜流の本が山のように出ましたが、私の本はトランプサイズで玩具ではなく、きちんと文字を読め、絵を鑑賞できる書物として、アートブックを目指しています。素材も様々な革や布、紙クロス、模様のある紙、ブレード、アンティークパーツなどを駆使し、展開も仕掛けやサプライズがあり、形も六角や八角やZ形などの、きちんとその必然性のある変型本など、開いても楽しいものを模索しています。
今まで一冊も売ったことがありませんが、とりあえず見ていただこうとしてアップしました。追々販売も考えています。ワークショップは吉祥寺産経学園、ムサビオープンセミナーなどでおこなっています。最新刊は『本の夢 小さな夢の本』(芸術新聞社)。これには、中学生から作りはじめた来し方のエピソードと、偏愛する作家、画家、映画などのエッセイと、作品の構成写真が載っています。
http://www.gei-shin.co.jp/books/ISBN978-4-87586-450-9.html
詩や古典に親しんでいた中学生の時、初めて手のひらサイズのハイネ詩集を作る。立原道造の「人魚書房」に倣い、架空の版元「鏡書房」を設立。大学で書物研究家の庄司浅水氏に稀覯本の講義を受け、同時期、作家の福永武彦、結城信一氏、現代豆本館の小笠原淳館長と知遇を得る。豆本コレクターの第一人、今井田勲氏が局長であった文化出版局に入局、退職後、装丁家として、様々なジャンルの装丁、グリーティングカードの絵やステーショナリーのデザインを手がける。手のひらほどの本でも、玩具ではなく「気品と知性」が馥郁と香る書物を目指している。
[全 32作品]
感想・コメントはまだありません