私が作るワイヤーパーツの中でほぼ必ず入れるデザインが、3つ葉のデザインです。ワイヤーワークを勉強(独学)し始めた頃、自分の中で刻印に代わるものがひとつほしいと思いました。ワイヤーには刻印が難しいので、印となるデザインを考えていた時に、主張し過ぎないけどあるとなんだか可愛らしい3つ葉のデザインが気に入りました。
私の3つ葉デザインは、ワイヤーを交差させる位置も巻く回数もこだわりがあります。ワイヤーのピンとした硬いイメージを柔らかいイメージに変化させ、できた曲線が綺麗に強調されるように何回もデザインパターンを作りました。そして最終的に今の3つ葉デザインが出来上がったのです。ペクボード上での3点にペクが刺さった見た目は、3つ葉パーツをつくるのが簡単そうな状態ですが、巻き始めの位置やワイヤーを押さえる指先の力加減で出来る3つ葉の形は大きく変わってくるので、同じようにパーツを作るのも最初は手間取りました。
ワイヤーワークの中では比較的に手軽にできるデザインですが、この3つ葉パーツは今までもこれからも大好きなパーツなのです。後から調べたら、3つ葉のクローバーの花言葉のひとつに「愛」があるみたいです。パーツひとつひとつに愛情を注げる、小さなひとパーツでも大切に丁寧に作り出せる、愛情を注いだパーツを使っていただく方に届けられる、3つ葉パーツはわたしのいろいろな想いがつまっている、そんな存在となっています。