古代文字書家
古代文字書家の安東麟(あんどうりん)でございます
これまで書きためて参りました作品、また、新作ともに提示していきたいと存じます。
YouTubeでは作品の書き方を見ていただき、
こちらでは書きました作品を販売いたします。どうぞよろしくお願い申し上げます。古代文字書家安東麟
安東麟の書く古代文字書は、すべて臨書(りんしょ)です。
書道資料に纏め済みですが、甲骨文(こうこつぶん)、金文(きんぶん)は筆で書かれたものです。
この事実も、書道愛好者はご存じない方が多いのです。残念です。
安東麟が書く甲骨文、金文を含む古代文字は、古代人が筆で書いた文字を、現代に蘇られせているだけでございます。現代の甲骨文、金文の書記者です。
もし、あなたが古代人で、「馬」と「象」、「犬」の象形文字を作らねばならない場合、どうしますか。
古代人は、動物関連の文字は、大きく2種類に分けました。
大型の動物「牛」と「羊」は顔だけ示し、その他の動物は横を向いた全体形にしました。
そしてまた横を向いた動物の形は2種類に分けました。
目を含む形と、目を含まない形です。
「馬」も「象」も、目を含んだ形で、馬はたてがみ、象は長い鼻を記しました。「犬」は目を含まず、耳を加えた形です。
動物関連の文字は眺めているだけで、古代の文字を作った人の叡智に惚れ惚れし、時を忘れるほど楽しいです。
古代の文字を丁寧に伝えたい、その思いで、書道教室を長く続けています。そして、臨書の方法、甲骨文や金文の基本形を伝え続けています。
決して、古代文字だからといって、テレビに出てド派手に筆を振り回す書家が書くような、みっともない文字は書きません。
その理由は、鑑賞者である方、書こうとする書道を愛好する方々の多くが、
古代文字の基本的な形、型(かた)、字形をご存じないと思うからです。
「漢字の人偏の形は?」と言いましたら、すぐに思い浮かべられますよね。
しかし、古代の青銅器の金文の「辶(辵)」の形は?
といって、イメージできる人いらっしゃるでしょうか。
筆を引きずり回す書家や、書道の先生、書道愛好者でも古代文字は遠い存在なのです。
それほど、古代文字は書道の世界では置いてけぼりで、漢字のルーツである漢字の成り立ち、つまり、字源と密着した、そのカタチも何もかも、まるで浸透していないのです。
甲骨文や金文は、象形的な面だけ取り沙汰されて、
象形文字はアートだ!この造形美をもっと膨らませよう!甲骨文は自由に書いて良いのです!などといって、文字の基本形やそれらの文の時代背景や、学者の研究から生み出された字源を無視されがちなのです。
アートとして書かれた古代文字は、おそらく書いている本人が、実は、一番分かっていないのかもしれません。
まるで分からない、雲をつかむような世界の古代文字に、変化を加えたところで何になりましょうか。
型を外すとか、型を取り払うとは、
型を知ってこその言葉なのです。
型を知っているから、その型をはずすと、そこに意外性は生まれるのです。
古代文字の、型はずしは、
10年早いです。
まずは、その型を知っていただくことからはじめたい。
字源理解、字形理解から、臨書をして、字形の美を味わっていただいて、そこから、やっと創作はスタートするのです。
古代文字を丁寧に分析して、その字形のままをお見せしたい。
とにかく、古代文字の型となるカタチ(基本形)をお見せしたいと存じます。安東麟は
古代文字を古代人とまったく同じ形で
安東麟
書くという視点から、古代文字を分析してひとすじ25年の書家、安東麟でございます。
これらの字形は、基本的に臨書(りんしょ)です。書作品は書道資料を経て作り上げたものです。一つの資料を作るのに、1.2週間程度でしょうか、資料を作り上げて、やっと筆が持てるのす。納得して、腑に落ちてからでないと書けません。是非、入魂して作り上げた資料と書作を味わっていただければと存じます。
甲骨文、金文のありのままの字形作品をどうぞお楽しみくださいませ。
2023年安東麟
[全 93作品]
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