前回、加賀ゆびぬきのこと①で、ゆびぬきの材料についてお話させていただきました。
ゆびぬきの素材が軽いものばかり、と聞いて、「強度は大丈夫なの?」と不安になられた方もいらっしゃるかもしれません。
今回はその不安を払拭できたらと思います。
確かに、金属のものと比べてしまうと、ゆびぬきとしての「強度」としては劣ります(つぶすような強い衝撃などが加わると変形してしまします)。
が、使い勝手はとてもいいです!
厚紙を何重にも巻いて、さらに真綿をきつくしっかりと巻いていくことによって、針が突き抜けにくくなります。
また、どの面にも絹糸が二重に渡っているので、糸と糸が針をしっかりとらえてくれるので、金属や皮のゆびぬきのように、表面の穴に針をあてるようにしなくても、どの面でも針をあてることができます!
同じ面に針を当て続けると絹糸やラメ糸が切れてしまう場合もありますが、そこからほどけてバラバラに…ということはありません。
布でできているので、手にもなじみやすく、長時間つけていても疲れませんし
金属アレルギーの方にも安心してお使いいただけます。
ちなみに、写真は私が普段使用している、使用し始めて9か月目のゆびぬきです。
ラメ糸もたくさん使用していますが、ボロボロに…ということはないです(^^)
デザインによって糸の渡り方(組み合わさり方、と言う方がわかりやすいでしょうか…)が異なるので、
実は強度も作品によるのですが、意外と長くお使いいただけるのではないかと思います。
アクセサリーとしてお楽しみいただくことが多い加賀ゆびぬきですが、
ゆびぬきとして使用していただけるのはとてもうれしいです。
「もったいない!」と思わずに、たくさん使っていただければと思います♪