看板犬闘病記③ 経緯〈1度目のオペ後~再発〉

看板犬闘病記③ 経緯〈1度目のオペ後~再発〉

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【9月10日】 ・夕方、再び往復5時間かけてB病院へ。  入ってきたハルを見てびっくり!  バタバタ転び、生まれたての子鹿みたいになっているものの、歩けてる!  ペットホテルも利用したことのない子なので、私達を見て大喜び。  Dr.は、『術後が良いので、本日連れ帰っても良い』とおっしゃる。わ  が、未だ自宅は停電中でエアコンも電気も点かないため、過酷すぎるので、翌日退院し、停電被害のなかった県内の実家へ行くことにする。 ・術後の予後とか、自宅で大丈夫なのかな?と不安に思うが、しっかり縫ってあるので、傷が余程膿んだりしない限り、多少出血しても大丈夫とのこと。  犬の一日は人間の一週間、少しでも長く一緒に過ごしてもらいたいから、入院は最小限にと言われ、納得する。 ・長いところは1㎝くらいの腫瘍が取れたと、ホルマリン漬けの摘出したものを見せてくれる。  ポロリと、結構綺麗に取れたので、取り切れたと思うとのこと。  これを組織検査に出すので、結果は2週間後。 →本当に取り切れたか、術後のCTはしないんだなーと思いつつ、また10万かかるし…Dr.のやることだから大丈夫なんだろう。と、スルー。 ★これがこの闘病生活最大の失敗となる! 【9月11日】 ・夕方退院。  昨日面会後、置いて行かれたことにいじけて、ご飯も食べなくなっているとのこと。  Nrs.さんが凹むほどの塩対応だったらしく、厄介払いに近い匂い(笑)  そのまま実家へ行く。  夜はバタバタと落ち着かない。 【9月12~15日】 ・実家で過ごす。 ・散歩はバギーで、排泄時だけ下ろし、支えて介助する。  日に日に、本人も『できる!』感が増すらしく、バギーから降りようとしたり、乗るのを嫌がるようになる。 ・14日には、200mくらい若干の補助で自力で歩く。 ・15日、自宅へ帰る。 【9月16日】 ・未だ停電中の館山の別荘へ、夫だけ行って腐った食材を引き上げてくる。 ・しばらく旅行は禁止のハルと、私はお留守番。目を離した隙に、ソファーへ飛び乗るなど、凄い回復。  痛がりもなく、本当に、腫瘍ひとつでこんなに違うのかと感激! 【9月17日】 ・歩行補助なしで散歩。  ソファーの上など、柔らかい場所はふらつき酷いが、日常生活はできるようになってくる。  階段の上り降りだけ、本人も自信がないようで、以来最期までできないまま。 ・傷がむずいのか、掻きたがる仕草は時々ある。 【9月21日】 ・B病院受診、抜糸。  組織検査の結果、良性の腫瘍(髄膜腫)であることが確定。=今後数ヶ月~年単位で、再発の可能性があるので、腫瘍科の専門医がいるC病院を紹介される。 【9月23日】 ・車で30分ちょいの、市内のC病院受診。  これからは、再発していないかを時々様子をみていく。 ・少しでも快適に暮らせる時間を長くするためにと、放射線治療を薦められる。  金額40万~70万前後、悩むが、始めるなら早い方が良いと言われる。 【9月28日】 ・Dr.からお出かけの許可が出たので、館山へ台風の片付けに行く。  ハルは、転倒落下の危険を避けるために車中待機。のんびり寝て過ごしている様子。 【10月5日】 ・足取りだいぶしっかりしており、2㎏近く減った体重も、発症前と同じくらいまで回復している。 ・C病院受診。放射線治療を受けるか否か、一度病院で相談してから決めても良いと言われ、10月9日、神奈川の放射線科D大学病院に予約を入れてもらう。 【10月9日】 ・D大学病院受診。  放射線治療は、本人に辛い負担はないと、改めて説明受ける。  本来、週一や週二で数ヶ月通うものだが、遠方なので、1週間入院し、集中的に受けることもできると言われる。  少しでも長く、辛くないなら…と、入院治療を決断。 ・その時点で、私も持病の婦人科で癌検査に引っかかり、10月30日に日帰り検査入院が決まっていた。  検査後私が不調だった場合には、夫が、ハルの退院時独りで迎えに行くと約束し、10月28~11月1日に入院予約をする。  そうすれば、ハルが30日に独りでお留守番にならないから!  ところがところが…もう想像がつくでしょう。  ウチの夫は約束破りの天才なのです(笑) 【10月16日~】 ・明け方と夕方、突然キャン!と鳴く。  あれ?  これ、発症初期にそっくりなんですけど…。  しかし、手術からわずかひと月、髄膜腫の再発には、あまりに早すぎる!  それからもちょいちょい、急に痛がり鳴くことあり。 【10月25日】 ・台風21号、大水害。我が家の近所も床上浸水し、家の前の道路の土手は崩落し、不通になりました(T_T)。半年以上経った現在でも、まだ片側交互通行のまま。噂では復旧に1年かかるらしい。 ・この日も、起床時キャン!と鳴いていました。 【10月26日】 ・B病院へ、入院時に提出するためのデータをもらいに行く。 ・その際、Dr.にまた痛がり始めていることを話すと、『再発したのかもね』と。  えー!わずかひと月で!? 【10月28日】 ・D大学病院入院。  その際、再び痛がり始め、B病院で再発かもと言われたことを伝えると、『治療に入る際に、MRIも取っておきましょう』と言って下さる。  合わせ技だと、全身麻酔分が浮くのでちょっと安くできるそうで。 ・診察室で、突然夫が『11月1日は仕事を休めないので、迎えに来られない』発言!  私でさえ寝耳に水!  1日にお迎えに行けないと、翌日から病院が3連休で、迎えが5日になってしまう。  入院費も万単位で嵩むし、何より、『一日でも長く一緒にいてあげて下さい』というB病院のDr.の言葉を想い出す。  夫曰く、『月初め1日は休みを取りづらく、やっぱり無理だった』。  ならなぜ、その日にちで良いと言った!!  何度繰り返しても、懲りずに信じてしまう私も悪いのですが(>_<)  仕方なく、体調が良ければ私が独りで迎えに行き、行けない場合は5日退院にするということにしました。 【10月30日】 ・私、日帰り入院。  当日一日は麻酔でモーローとしていたものの、事前に説明のあった、検査後の痛みや出血は思ったほど酷くない。  体力的にはきついものの、頑張って独りでお迎えに行くことに。 【10月31日】 ・D大学病院からTELあり。  入院中、最初の一日はいじけていたが、迎えに来ないので諦めたか、以降は食欲もあり、お利口にしているとのこと。  MRIの結果、やはり腫瘍が再発しているとのこと。 【11月1日】 ・独りで神奈川へお迎えに行く。ほぼ静岡に近い方なので、高速を使っても片道3時間半!  4日ぶりの再会に、ハルは大はしゃぎ。 ・放射線治療は、短期集中なので、通常より線量が半分くらいなので、効果をみてもう一度かけることもできますとのこと。 ・MRIの結果は、前回の写真がCTなので、はっきりと比較ができないが、摘出したのと同規模な腫瘍ができているとのこと。  残念なのが、摘出直後の画像がないこと!  これにより、再発なのか、はたまた取り残しなのかがわからないのです(T_T) ・Dr.曰く、頸椎髄膜腫は非常に稀で、この大学病院でも、年に1例あるかないかなのだそうです。  そんな難しい病気だったのか…はい取りましたで終わりにしてはいけなかったのか…。  悔やんでも、時既に遅し。

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