【9月10日】
・夕方、再び往復5時間かけてB病院へ。
入ってきたハルを見てびっくり!
バタバタ転び、生まれたての子鹿みたいになっているものの、歩けてる!
ペットホテルも利用したことのない子なので、私達を見て大喜び。
Dr.は、『術後が良いので、本日連れ帰っても良い』とおっしゃる。わ
が、未だ自宅は停電中でエアコンも電気も点かないため、過酷すぎるので、翌日退院し、停電被害のなかった県内の実家へ行くことにする。
・術後の予後とか、自宅で大丈夫なのかな?と不安に思うが、しっかり縫ってあるので、傷が余程膿んだりしない限り、多少出血しても大丈夫とのこと。
犬の一日は人間の一週間、少しでも長く一緒に過ごしてもらいたいから、入院は最小限にと言われ、納得する。
・長いところは1㎝くらいの腫瘍が取れたと、ホルマリン漬けの摘出したものを見せてくれる。
ポロリと、結構綺麗に取れたので、取り切れたと思うとのこと。
これを組織検査に出すので、結果は2週間後。
→本当に取り切れたか、術後のCTはしないんだなーと思いつつ、また10万かかるし…Dr.のやることだから大丈夫なんだろう。と、スルー。
★これがこの闘病生活最大の失敗となる!
【9月11日】
・夕方退院。
昨日面会後、置いて行かれたことにいじけて、ご飯も食べなくなっているとのこと。
Nrs.さんが凹むほどの塩対応だったらしく、厄介払いに近い匂い(笑)
そのまま実家へ行く。
夜はバタバタと落ち着かない。
【9月12~15日】
・実家で過ごす。
・散歩はバギーで、排泄時だけ下ろし、支えて介助する。
日に日に、本人も『できる!』感が増すらしく、バギーから降りようとしたり、乗るのを嫌がるようになる。
・14日には、200mくらい若干の補助で自力で歩く。
・15日、自宅へ帰る。
【9月16日】
・未だ停電中の館山の別荘へ、夫だけ行って腐った食材を引き上げてくる。
・しばらく旅行は禁止のハルと、私はお留守番。目を離した隙に、ソファーへ飛び乗るなど、凄い回復。
痛がりもなく、本当に、腫瘍ひとつでこんなに違うのかと感激!
【9月17日】
・歩行補助なしで散歩。
ソファーの上など、柔らかい場所はふらつき酷いが、日常生活はできるようになってくる。
階段の上り降りだけ、本人も自信がないようで、以来最期までできないまま。
・傷がむずいのか、掻きたがる仕草は時々ある。
【9月21日】
・B病院受診、抜糸。
組織検査の結果、良性の腫瘍(髄膜腫)であることが確定。=今後数ヶ月~年単位で、再発の可能性があるので、腫瘍科の専門医がいるC病院を紹介される。
【9月23日】
・車で30分ちょいの、市内のC病院受診。
これからは、再発していないかを時々様子をみていく。
・少しでも快適に暮らせる時間を長くするためにと、放射線治療を薦められる。
金額40万~70万前後、悩むが、始めるなら早い方が良いと言われる。
【9月28日】
・Dr.からお出かけの許可が出たので、館山へ台風の片付けに行く。
ハルは、転倒落下の危険を避けるために車中待機。のんびり寝て過ごしている様子。
【10月5日】
・足取りだいぶしっかりしており、2㎏近く減った体重も、発症前と同じくらいまで回復している。
・C病院受診。放射線治療を受けるか否か、一度病院で相談してから決めても良いと言われ、10月9日、神奈川の放射線科D大学病院に予約を入れてもらう。
【10月9日】
・D大学病院受診。
放射線治療は、本人に辛い負担はないと、改めて説明受ける。
本来、週一や週二で数ヶ月通うものだが、遠方なので、1週間入院し、集中的に受けることもできると言われる。
少しでも長く、辛くないなら…と、入院治療を決断。
・その時点で、私も持病の婦人科で癌検査に引っかかり、10月30日に日帰り検査入院が決まっていた。
検査後私が不調だった場合には、夫が、ハルの退院時独りで迎えに行くと約束し、10月28~11月1日に入院予約をする。
そうすれば、ハルが30日に独りでお留守番にならないから!
ところがところが…もう想像がつくでしょう。
ウチの夫は約束破りの天才なのです(笑)
【10月16日~】
・明け方と夕方、突然キャン!と鳴く。
あれ?
これ、発症初期にそっくりなんですけど…。
しかし、手術からわずかひと月、髄膜腫の再発には、あまりに早すぎる!
それからもちょいちょい、急に痛がり鳴くことあり。
【10月25日】
・台風21号、大水害。我が家の近所も床上浸水し、家の前の道路の土手は崩落し、不通になりました(T_T)。半年以上経った現在でも、まだ片側交互通行のまま。噂では復旧に1年かかるらしい。
・この日も、起床時キャン!と鳴いていました。
【10月26日】
・B病院へ、入院時に提出するためのデータをもらいに行く。
・その際、Dr.にまた痛がり始めていることを話すと、『再発したのかもね』と。
えー!わずかひと月で!?
【10月28日】
・D大学病院入院。
その際、再び痛がり始め、B病院で再発かもと言われたことを伝えると、『治療に入る際に、MRIも取っておきましょう』と言って下さる。
合わせ技だと、全身麻酔分が浮くのでちょっと安くできるそうで。
・診察室で、突然夫が『11月1日は仕事を休めないので、迎えに来られない』発言!
私でさえ寝耳に水!
1日にお迎えに行けないと、翌日から病院が3連休で、迎えが5日になってしまう。
入院費も万単位で嵩むし、何より、『一日でも長く一緒にいてあげて下さい』というB病院のDr.の言葉を想い出す。
夫曰く、『月初め1日は休みを取りづらく、やっぱり無理だった』。
ならなぜ、その日にちで良いと言った!!
何度繰り返しても、懲りずに信じてしまう私も悪いのですが(>_<)
仕方なく、体調が良ければ私が独りで迎えに行き、行けない場合は5日退院にするということにしました。
【10月30日】
・私、日帰り入院。
当日一日は麻酔でモーローとしていたものの、事前に説明のあった、検査後の痛みや出血は思ったほど酷くない。
体力的にはきついものの、頑張って独りでお迎えに行くことに。
【10月31日】
・D大学病院からTELあり。
入院中、最初の一日はいじけていたが、迎えに来ないので諦めたか、以降は食欲もあり、お利口にしているとのこと。
MRIの結果、やはり腫瘍が再発しているとのこと。
【11月1日】
・独りで神奈川へお迎えに行く。ほぼ静岡に近い方なので、高速を使っても片道3時間半!
4日ぶりの再会に、ハルは大はしゃぎ。
・放射線治療は、短期集中なので、通常より線量が半分くらいなので、効果をみてもう一度かけることもできますとのこと。
・MRIの結果は、前回の写真がCTなので、はっきりと比較ができないが、摘出したのと同規模な腫瘍ができているとのこと。
残念なのが、摘出直後の画像がないこと!
これにより、再発なのか、はたまた取り残しなのかがわからないのです(T_T)
・Dr.曰く、頸椎髄膜腫は非常に稀で、この大学病院でも、年に1例あるかないかなのだそうです。
そんな難しい病気だったのか…はい取りましたで終わりにしてはいけなかったのか…。
悔やんでも、時既に遅し。