『ななついろ洋品店』はじまりの話

『ななついろ洋品店』はじまりの話

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『ななついろ洋品店』にご来店ありがとうございます。 ご縁があって、知っていただいて本当に嬉しいです。 どのルートでここに辿りついたかは想像するしかありませんが、『ななついろ洋品店』には作品を作り上げるにあたり、大切にしたいことを物語にしました。 お時間ありましたら、お茶会や晩酌のおとも、お休み前の読み物にして頂ければ幸いです。 ---------------------------------------------------------------------------------------------☆ 地球の端にとある国があり、そこには、一つだけ変わった「決まり」がありました。 『みんな、同じ色の服を着なければならない』 似合う似合わないがあったら、争いの理由になるからと、一部のお節介さんな偉い方々が決めてしまったのです。 赤ちゃんの産着も、初めてのデートのおしゃれも、最期の日に着るお衣装も、「同じ色」 今ではすっかり当たり前の日常になった、同じ色の日常。 みんな一緒なら幸せなんて、誰が決めたのかしら? 幸せの色は、桜のシロップに染められた薄桃色な人だって、静かな湖底の深い群青色な人だっているはずなのです。 常日頃、そう思っていたある女の子は、相棒のぽっちゃりで少々でかいハムスターと一緒に、洋品店をオープンさせました。 お店には、みんな「同じ」に、少しだけ逃げ出したくなった女の子達がやって来ます。 自分だけの物語アクセサリーを求めて。 『ささやかな日常が、少しでもきらきらした非日常になるように』 願いをこめて、今日も1人と1匹はせっせと働きます。 えっ、アクセサリーは同じ色じゃなくてもいいかですか? それには、店長がお答えします。 「だって、決められたのは服だけよ。そこまで、誰も決めてないわ」

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