枝付き疑惑の箱。

インテリアとして飾れる本物やフェイクの標本を、完全手作業で作っています。 今回は4つの擬卵（偽卵）を本物の小鳥の巣に集めた 「擬卵の標本箱」です。 本物の小鳥の巣がとても可愛いので、素敵に飾れるよう標本仕立てにしています。 巣が木の枝についたままの姿がとてもユニークです。 カサカサなドライフラワー状態になった葉は落ちやすいのですが いい姿なのでそのまま使う事にしました。 巣の中には石粉粘土で作った本物そっくりな擬卵（偽卵）を納めています。 更にちょっと変わった趣のある標本を・・・ということで 託卵で有名な「カッコウ」と、カッコウに託卵される 数種の小鳥達の擬卵をセットにしてみました。 まさに「疑惑の箱。」です。 まずは「擬卵とは？」 その名の通り、偽物の卵の事です。 本来の使用目的は鳥の繁殖抑制、個体管理の為の物で 粘土や石木等様々な素材で作られます。 鳥は巣にある程度の個数卵が有ると産卵しなくなるので 擬卵を巣箱に入れる事で、延々卵を産み続け体力が消耗してしまう事を防いだり 個体数の増え過ぎを防ぐ目的等で使われている物です。 本物にそっくりに作られていて見た目が可愛らしく キリスト教ではイースターでも知られるように 卵は生命の象徴として縁起のいいモチーフなのでコレクターも居る様です。 本物の卵も魅力的ですが 擬卵はほんのり妖しい感じがして、そこにとても惹かれます。 図鑑を参照に、色や大きさ形等なるべく本物に近くなるように 一つ一つ石粉粘土で作り、人形を作る際の仕上げ材ドールフィニッシャーを塗り ほんのり艶が出る様磨きあげました。 趣ある仕上がりになったと思います。 そして「託卵」とは カッコウは自分で卵を温めて孵す事をせず 他の鳥の巣に卵を産み育てさせるという変わった習性を持つ鳥です。 託卵される鳥の種類は様々で、今回はその中から3種の卵を作りました。 またカッコウは託卵先の卵と似た模様、形、を産むので ひとくくりにカッコウの卵といっても、見た目がかなり違います。 今回は青が強い物にしてみました。 卵には番号の書かれたシールが貼ってあります そして箱上部のラベルには番号と鳥の名前と学名が記してあるので照らし合わす事が出来ます。 古い標本セットによく見る仕様で、レトロ仕立てにしてみました。 擬卵を収めた小箱も、板を切り、ガラスを切り組み立て・・・と 全て１から作った物です、既製品とは違った味わい深い佇まいです。 コレクションスペースに飾ったり、引き出しに入れてそっと眺めたり して楽しんでください。 こちらは立てて飾ることができます。 巣の種類は不明です 箱は大きいですが巣自体は手の平に収まるくらいの位の小さな物です。 巣材に何が使われているかを観察するのも面白いです。 画像の本は文庫本です、サイズの参考にしてください。 ガラスは上部にスライドさせる事で開けられるので 中の擬卵を取り出せます。 巣も一応取り出す事が出来ますが、とても崩れやすいので 偽卵だけを出すのが良いと思います。 また本物の巣を使用しているため、汚れがあります事をご了承ください。 葉が落ちやすいです。 こちらは画像の現物が届きます。 画像の文庫本や鉱物、擬卵の標本以外の標本は撮影用の小物です セットには含まれませんのでご注意下さい。 お届けするのは「専用箱、擬卵４個、本物の鳥の巣」のみです。 擬卵の種類：カッコウ、アトリ、ヒバリ、オオヨシキリ 巣のサイズ：直径約7㎝高さ約5㎝ 枝含むサイズ：長さ約24㎝幅約10㎝ 箱サイズ：縦約27㎝横約10㎝奥行き約10㎝ 材料：石粉粘土、ドールフィニッシャー、綿、アガチス材、檜、赤松、ガラス、紙